coloooortvのブログ

ぼくのかんがえたさいきょうのTRPGグループ「テレビの犠牲者卓」の長、カラーテレビのブログです。

TRPGシナリオの書き方 ~人に見せるシナリオを書く~

この文章は他人に読ませるためのシナリオ、自分以外が見てもわかるような内容の書き方についての自分用の覚書である。
故に、他人に読ませることを想定して書いていないことを予め断っておく。また、この文章内で使用するルールは“新クトゥルフ神話TRPG”を想定し“新クトゥルフ神話TRPGルールブック(以下“ルールブック”)”を参照して書いている。

言葉づかいについて

公式の用語を使う

能力値や判定の方法など、ゲームに関する用語は公式ルールブックに合わせて書くように心がける。怪しい言葉は逐一“ルールブック”を確認する。

例:

×:SANチェック、SANC、生物学
○:〈正気度〉ロール、〈科学(生物学)〉ロール

簡潔に述べよ

まわりくどい表現を使うな。読みにくい。

例:

×:黒洞々たる夜があるばかりである。
○:明かり一つない闇夜である。

5W1Hに気をつける

「いつ」「どこで」「何が」「どうした」のか、そして「どうして起きたのか」に気をつける。
特に「どうして起きたのか」は忘れやすい。

 項目について

章立ては“ルールブック”などに記載されているシナリオの共通の項目にあてはめて書く。

はじめに

シナリオテーマ、トーンなどをまとめる。プレイヤー人数、プレイ時間、探索者の立場、特殊なテーマなど(あれば)。

身内で使われている言葉を使わない

定義が曖昧な言葉を用いない。認識にずれが生じる。

例:
×:クローズド・シナリオ、シティ・シナリオ
○:雪山の山荘で殺人事件が起こるシナリオ、密室に閉じ込められ謎を解いて脱出するシナリオ、町の中を探索し事件を調査するシナリオ、人々と交流し人間関係を調査するシナリオ

プレイヤー向け情報

この項目を設けず、「はじめに」の中にまとめる場合も増えてきた。導入のシーンと探索者を結びつける情報を書く項目である。

場所についても「はじめに」の後に書く場合と「キーパー向け情報」の後に書く場合がある。

キーパー向け情報

真相、結末。全体の流れを簡潔に書く。

主なNPC

簡潔に、しかし詳しく書く必要がある。能力値は必要なNPCのみ書く。

容姿や特徴

特に特徴は重要。偉そうな態度、温和な表情など。

役割

シナリオにおける役割を最初に書いたほうが良い。事件の黒幕、犠牲者、協力者など。
特にシナリオ内で探索者目線での役割が変化するNPC(例:調査の依頼人だが実は黒幕だった)の場合、わかりやすく書いておく必要がある。

ロールプレイの糸口

NPCが探索者に何を求めるか、である。実際のセッションにおいて、キーパーがNPCを扱う際、探索者に対して協力的な態度を取るかどうかの判断基準となる。

導入

事件に関わるきっかけ、怪異との遭遇、調査の依頼、探索の動機づけ。

中盤

「導入」以降、大きな事件や場面、場所などに応じて項目分けする。
調べようとする部屋などは箇条書きでまとめてもよい。雰囲気を重んじるのであれば「描写文」として本文とは分けて記載する。

結末

事件の締めくくり。獲得する正気度などの報酬。

囲み記事

新しい呪文やアーティファクト、特殊なルールなど。

図を用いる

建物の「間取り図」や怪しげな「印」は長々と描写するより絵を見せたほうが良い。

詳しく書きすぎない

探索者の行動に対する対応方法をいちいち書くとかえって読みづらい。キーパーに任せよう。